その昔、KSSというバンドがありました。
「才能と労力と技術の無駄遣い」がモットーだったそのバンドは、なかなか他では観られない面白いステージを展開して結構人気もあったようです。
私も一度客席から観たいと思っていたのですがその願いがかなわないうちに活動休止になってしまったのですが...(一生無理だって)
そのバンドのことを「すごいバンドだ。プロじゃあこのステージはできない。」と私も尊敬する某プロジャズミュージシャンが評していました。
プロじゃなくちゃできない。 じゃなくて、プロじゃないからこそできる..。
それはどういう意味?
プロとしてこういうステージを成り立たせるには人件費やらギャラやらアレンジ代やら、費用換算すると莫大な金額になるし効率も悪いからプロベースだとほとんど成り立たない。ここまで手間暇のかかったステージはアマチュアだからこそできるものだ。
そんなことのようです。
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私の友人がたくさん出演しているバンドの演奏会がありました。
某高校の吹奏楽部の卒業生のバンドなのですが、このバンドがまたすごい。
1ステは吹奏楽 2ステはビッグバンド。ここまではまあありそうな感じ。
でも。最後のお楽しみステージが.....これが!!楽しい!!
宴会芸もあれば、子供ショウもあり、大人ムードのジャジーな演奏もあればAKBもあり。
子供から大人までを笑顔にする素晴らしいステージです。
それも時事ネタを織り込んで毎回新しい構成だというから驚き。
メンバーが集まって演出から演奏までをやってのけるのです。
楽器以外の演奏もあるし、ダンスもあるし。
たった一回の公演だけのために費やしているエネルギーは半端じゃないです。プロだったら何回か回して費用を回収しようと考えるはず。まさにアマチュアだからこそできるステージだと思います。
客席も笑顔で埋めつくされてました。
アマチュアバンドの公演だというのに1000名の動員力。
でもこれはうなずけます。
面白いもん。
お客様大喜びで、開催する側にとっては大変なイベントだけど、実はやっている本人たちが一番楽しいんだよね。
うらやましいなあ。
ルトラのみなさんお疲れ様でした!
また次も楽しみにしています。
どうもありがとう!