おかげさまをもちまして、出臍の修復手術のための入院からもどってまいりました。たくさんの応援、お見舞いメッセージ、コメント、メール、ありがとうございました。心よりお礼申し上げます。
さっきシャワー浴びてすっきりさっぱりしたところです。
「おへそなんて人に見せるものでもなし、手術なんてするの??」
といったコメントをいただいたりもしたので、ざっと今回のオペに至るまでのことをもういちど振り返りつつ、思うところを書いておきたいと、キーボードに向かっております。
今回、もとはと言えば胆石症のために昨年6月の終わりに胆嚢を摘出したというのがそもそもの始まりだったのですが、「代理の効かない仕事を持っている以上、突然の胆石発作の可能性はなくしたい」という思いと、「日帰りもできるくらいの、腹腔鏡でやる簡単な手術」という話で気楽に受けたオペがこんなことになるとは思ってもいませんでした。
私の場合、歌手という特殊な職業のため普段からかなり腹圧がかかることも多くて胆嚢摘出術後の傷がきちんとふさがりにくかったうえに、10月の上旬に楽器の集中練習をしたために、おなかの中をぐるりと取り巻いている筋肉の膜がついにくじけてお臍の傷あとがきっかけになって裂けてしまったようです。
そしてお臍自体が筋膜から離脱して、筋膜にできた穴の中をおなかの中身が出たり入ったりするのに伴ってお臍も出たり引っ込んだり...。しまいには飛び出しっぱなしになって、ドレスを着ると出っ張りがはっきりわかる状態に。
筋膜が裂けていくときの激痛のほかに、内容物が出入りするときにも痛みを伴うし、小腸が飛び出てきたら腸閉塞なんてことにもなりかねない、という、実はなかなか恐ろしい状態で過ごした3カ月ではありました。
でべそー なんて笑ってはいましたが、ほんとはあまり笑いごとではなかったのかもなあ。
今回担当してくださっている医師の「今回は細かく縫っておいたからね。二ヵ月は腹筋に力入れすぎないでね。」という言葉に、[最初のオペできっちり縫っておくなり、しっかり傷がふさがるまで安静にしてろと言ってくれるなりしていてくれれば.....]と悪態をついてみたくはなりましたが、主治医、執刀医の先生がたも想定外だったんじゃあしょうがないなあ、と言葉を飲み込んだ水上であります。(前回のオペの3週間後に医師からトランペットの練習許可が出てました...あのときにストップかけてくれてたら、とも思いますが.....医師側の想定外なんだからしょうがないよねえ。)
というわけで、歌手や管楽器のプレイヤーのみなさんは、どうか私の二の舞にならないように、と切に思う今日この頃であります。腹腔鏡に限らず、これから手術を受けることになりそうな場合は、がっつりと主治医に相談をしてください。水上のような症例があったことを医師に伝えてしっかり「想定」してもらって、1回のオペできっちりと確実に治してもらってください。患者の腹筋が薄すぎると縫った後も裂けやすくなるようですから、場合によっては腹筋を鍛えてからオペをするといい、なんてこともあるかもです。水上自身は腹筋バリバリだと思っていたのですがここ数年の着物生活の影響もあってか、思ったよりも腹筋が薄かったです。なので、オペの際は腹筋の状態もしっかり調べてもらってください。
これから水上はしばらく歌の仕事はお休みしつつ、おなかの傷がしっかり治るのを待つわけですが、手術の跡が原因でおきる「腹壁瘢痕ヘルニア」の再発率が20パーセント!!という、これまたなかなかに恐ろしい数字を背負って、歌手生活に復帰していくことになります。
まるで深刻な故障をしてしまったスポーツ選手のようで、おもたーく考えると「爆弾を抱えて....」の表現がふさわしいような状態ではありますが、水上の歌のよさを損なわず、楽しいステージを展開できる日が来るように、休養中も可能な努力をつづけて参りますので、どうか皆様には今後も応援していただきたく、心よりお願い申しあげます。
あ、病気自慢みたいなのは好きじゃないので、あんまり深刻なコメントはナシでおねがいしまーす(^^) 本人は気分的にはいたって元気です♪