2011年のジャズデイである1/22はなかなかに充実した日になりました。
まずお昼からは多摩センターにてサックス教室の発表会へのゲスト出演。
毎年生徒さんの伴奏者の手配も合わせて依頼をお受けしているのですが、今回は+4メンバーである神村氏と三浦氏に依頼。水上バンドでサポート(^^)
サックス8本のアンサンブルなどもあって、聴いている側としても楽しい発表会だったのですが、自分の出番が終わるとともに、着替えて赤坂へ移動。
というのは急遽推薦にてエントリーが決定したJAZZ DAYグランプリに出場するため。
燦然と輝くトロフィー! 先日の紅白のトロフィーはお持ち帰りできなかったので今回は1本欲しいなあと思いつつ.....。
紅白で評判の良かった「チュニジアの夜」を歌いました。
イベントを支えてくださるのはバイソン片山さんのトリオ。
このトリオの演奏が素晴らしくて、思わずドラムソロも回してしまい、「イエーイ!」と声をかけちゃいました。コンテストで何やってんだか。
ドラム バイソン片山氏
ベース稲垣護氏
そしてピアノは.......
なぜか。
我らがかみちょ(爆)
実は、アクシデントでピアニストのトラが必要になったとのこと。なかなか見つからないようだったので、私がさっき別れたばかりのかみちょに電話。
「かみちょ、今夜の予定は?」
「22時からの予定があります。」
「よし、間に合うな。とにかく赤坂へ来て!1時間以内に。話は来てから。」
私が呼びつけた、というわけ。
わけもわからず、発表会でいただいたでっかい花束を持ったままのかみちょが30分ほどで到着。
そしてその瞬間から譜面の確認をし、あっという間にコンテスト開始。
いやーよく働くこと。(って働かせてるのは私だけど)
安定した演奏に、まったく面識のなかった共演ベテラン陣も納得の様子でした。かみちょありがとうね。
出場者の歌が終わり、客席からの投票用紙も集められ、インストを数曲演奏している間に集計&審査員協議。
結果発表の前に審査員の先生がたからあれこれ講評が。
英語の発音がどうこうとか難しい選曲してるからどうこうとか....
「ひいいーーー」と耳が痛くなりながら、胃がきゅうっと痛くなりながら聞いておりました。いえ。精進せにゃ。
まな板の上の鯉っちゃこんな気分だろうなあと思っているうちに結果発表。
素敵な歌手たちが集合してきていましたので、混戦だろうか、と思う中、殊勲賞森岡典子さん、準グランプリCHIKOさん、が入賞。
むむ....きちんと歌い上げている方々だ。
自分は毛色違いすぎ?はじけ過ぎだったか? やばいかも....。などという考えが頭をよぎります....。
でも、高橋伸寿さんの声で「グランプリはナイトインチュニジア....」と聞こえました。
その瞬間、天を仰ぎ見ました。(正確にはバードランドの天井の星空の内装)そしてステージに向かいました。
前回のグランプリ受賞者で先日の紅白で沢山お世話になったおかのひろみさんがトロフィーを渡してくださいました。
たくさんのお祝いの拍手をいただきました。ありがとうございます。
-----
正直なことを言うと。
うれしいというよりも「ああ、ほっとした」感が強かったです。
この業界の姉妹のようにお付き合いしているユキエさんが前回のジャズデイでは準グランプリを受賞。
そして、私は直接の弟子というわけではないにしろ、日頃から沢山アドヴァイスをいただいたり一緒にライブをやったりしてお世話になってきたマリアエヴァさんがジャズヴォーカル大賞を昨年受賞されていました。
というわけで、「出場したからにはグランプリ獲って来いよな」「エヴァさんのお祝いの席でもあるんだから花を添えなくちゃねえ」的なプレッシャーがものすごかったのです。
はー、本当に良かった。
表彰式が終わったらいそいで廊下に出て、まったくのシロウトの頃のグループレッスンに始まり、長期にわたって指導して下さった山岸隆志氏に電話で報告。
隆志先生の声を聞いたら思わず涙が。先生にもやっと恩返しができたかな。
伴奏をしてくださったバイソントリオの皆さんもお祝いを言ってくださいました。ベース稲垣護さんも「そうだと思ったよー」と。
共演者に認めていただける事はこれまたうれしい!
このイベントのプロデューサー氏いわく、
「水上まりだけはコンテストじゃなくてライブをやっていた」
とのこと。
選考されているということへの意識よりも、ついつい楽しいステージを、と思ってしまったのはゴキゲンな演奏をしてくださったこのトリオのおかげ。
1曲の持ち場のみで「水上まりのステージ」を展開でき、その上で評価を受けた事は今後の自信につながります。
2月にレコでお世話になる、天狼プロ社長の今岡氏も喜んでくださいました。
トロフィーは歌手としての活動を認め、応援してくれている八王子の実家で居間に飾られています。
関わってくださった方々、応援してくださった皆様に改めて心より感謝申し上げます。
ありがとうございました。
そして今後とも応援をよろしくお願いいたします。